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2008年1月28日 (月曜日)

無駄世話

 昨年2月、東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で、線路内に入った女性を助けようとして殉職した警視庁板橋署常盤台交番の宮本邦彦警部(当時53歳)の勇気ある行為が、「伏(ふ)してぞ止(や)まん ぼく、宮本警部です」という題の絵本になった。
 福岡市で偉人伝の語り聞かせなどをしている会社「寺子屋モデル」社長の山口秀範さん(59)が「今の日本人がお手本とすべき人物」と遺族らを訪ねて書き上げた。2月2日に都内で営まれる一周忌法要で霊前にささげる。
 山口さんは元ゼネコン社員。長い海外勤務から戻った時、日本の子どもたちの元気のなさにショックを受けた。退職し、10年前から江戸時代の寺子屋をモデルにして、子どもや母親、企業人に偉人伝の語り聞かせ、古典の暗唱などをしている。
 事故を知って「宮本さんこそ語り継ぐべき人」と直感。警視庁の協力も得て、遺族や警察学校の同期生らを東京、札幌に訪ねた。
 宮本警部は札幌生まれ。運動は苦手だったが、大学卒業まで、新聞配達を続けた。警察官に必須の剣道資格は深夜まで猛げいこをして合格した。同期の多くが刑事や科学捜査官など花形の職務を目指す中、「僕の希望は駐在所勤務」と安全な地域づくりに使命感を持っていた。
 落とし物を届けた子どもの母親に「しっかり褒めてやってください」と電話していたことなど、誠実な人柄を表すエピソードを交え、本人が語る形式で紹介する。
 タイトルの「伏してぞ止まん」は、亡くなった父親が不器用な宮本少年を励ます時に繰り返した言葉だという。「精いっぱい努力し、前向きに倒れるまでやめるな」という教え。山口さんは「これこそ宮本家の家訓だと思い、使わせていただいた」と語る。
 A4変型判、32ページ。全文読み仮名付き。1260円。問い合わせは高木書房(03・5850・5810)へ。

[読売新聞社:2008年01月26日 23時36分]

 果たして、この殉職した警部の取った行動は、本当に勇気のある行動と言えるのでしょうか。全くお節介の感じがするのですが。「線路内に入った女性を助けようとして」の「助けようとして」ということですが、女性は誤って線路内に、転落した、入ったのではありません。死のうとして、故意に線路内に入ったのです。自殺の妨害をしたことは良い行動とは言えないと思いますが。死ねるときに死ねなかった者の、死ぬ機会を狂わされた者の、その後の人生は、惨めで辛くて苦しいものです。死に損なって、現在、生きている、この女性の心情を察すると胸が痛みます。きっと、「おまえのせいで警部が死んだ」などと言われているでしょうね。再度、自殺を図るかも知れません。なんでもかんでも、死を美化してはいけません。絵本を発行したのも、綺麗ごとを抜くと営利が第一の目的でしょうし、まったくの他人が関わるのも変な感じがします。

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コメント

うーむ。
>死のうとして、故意に線路内に入ったのです。自殺の妨害をしたことは良い行動とは言えないと思いますが。
あくまで法律論でいいますと、自殺をする事自体が問題で、基本的人権に自ら命を絶つ自由はないという解釈をします。他人を殺す自由は、他人の人権をそこなうことから成り立たないから、それが自分対象でも援用されるというのが解釈です。惨めで辛くて苦しいものでも生きていかければならないというのが、自由主義の理念。(・・言っててむずがゆくなります。結構矛盾ありそうですが)
自由経済で死ぬことにより贖罪されたら、負債などを決済するのに死んでお詫びが曲がり通るという、純経済的問題もあるんです。というようにこの理論自体もかなり心理学・思想学の上で熟慮の材料ではあるんです。
但し、意図したとも思えないんですが、「伏してぞ止まん」というのは第二次世界大戦中の標語に似ていて私は非常に不愉快です。

投稿: デハボ1000 | 2008年1月29日 (火曜日) 18時50分

 毎度、ありがとうございます。
こんな、ぼくの拙いブログに、重みのあるコメントを
下さって、本当に感謝しています。
読ませて戴いたら、自分のことが恥ずかしくなりました。
まだ、まだ、ぼくは勉強不足です。

投稿: | 2008年1月29日 (火曜日) 22時22分

リンクを飛んでここにたどり着きました。
難しい事は書けないけど自殺はいけない事です。
自殺をしようとして善良な1人の人を死なせてしまった。
その自殺をしようとした罪と1人の人を自分の罪で死なせてしまった罪を背負ってその人は生きていくべきだとあたしは思います。
自殺者が多い日本自体が問題があるんでしょうけどね・・・。

投稿: アミ | 2008年2月 2日 (土曜日) 15時27分

たまたまリンクをたどってここにきてしまいました。
皆さんのように色々な考え方があっていいとは思いますが、上記の皆さんのご意見はちょっと人としてさみしい気がします。今の自己中心的風潮の中にあって、人の為にとっさに行動がとれるということは中々できることではありません。この警察官は、あくまで「とっさ」の「人の身の危険」という事態に接し、ほとんど「良心」による「反射的な行動」であって、「利益」は考えていないと思います。例えば、小さな子供が足を滑らせて階段から転げ落ちようとしている瞬間を見たとき、あなた方はどう感じますか?私なら、「はっ!」と感じます。それが良心というものだと思います。自殺しようとしている人を見かけても、本人の問題と感じるのは今の風潮でしょうし、だから、特急車内で発生した強姦事件も多数の人が乗り合わせてたのみ誰一人として助けようともしないという事件が起こるのでしょうね。今の日本は、自分のことは棚に上げて、他人の批判ばかりで、さみしい限りです。

投稿: ねこさん | 2008年2月 2日 (土曜日) 16時18分

>アミさん

 はじめまして。
コメントを下さって、ありがとうございます。
とても嬉しいです。
 自殺は、いけないことだと思います。
この女性は、そういう罪を背負って生きてゆくことに
なるのでしょうね。

>ねこさんさん

 はじめまして。
コメントを下さって、ありがとうございます。
とても嬉しいです。
 まったく仰るとおりです。
考え方が足りなかった自分が恥ずかしくなります。
本当、寂しい世の中ですね。
この警部のような『良心』を持っていたいです。

投稿: のぞみ36号 | 2008年2月 2日 (土曜日) 20時20分

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